塩素
塩素(えんそ)は、原子番号17 の元素。元素記号はCl。ハロゲン元素の一種。
一般に「塩素」という場合は、塩素の単体である塩素分子(Cl2、塩素ガス)を示すことも多い。塩素分子は常温常圧では特有の臭いを持つ黄緑色の気体で、毒性と腐食性を持つ。
塩素原子の電子親和力は非常に大きく、通常イオン化する際は一価の陰イオンとなる。EA = 3.617 eV
単体(塩素ガス)は、常温常圧では特有の臭いを有する黄緑色の気体。融点 -101℃、沸点 -34.1℃、比重 2.49。非常に反応性が高く、多くの金属や有機物と反応し塩化物を形成する。
強い漂白・殺菌作用をもつため、パルプや衣類の漂白剤や、水道水やプールの殺菌剤として使用される。ただし、気体を扱うのは困難であり、また保存性の点から水酸化ナトリウム水溶液と反応させた次亜塩素酸ナトリウムの形で利用されることが多い。
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現在では一般的に塩化ナトリウム水溶液からイオン交換と電気分解とを併用するイオン交換膜法によって水酸化ナトリウムと共に生産される。塩素ガスの2008年度日本国内生産量は 3,911,492 t、消費量は 3,497,936 t、液体塩素の2008年度日本国内生産量は 519,817t、消費量は 243,098 t である。黄色いボンベに保管するように決められている。また液化塩素専用タンク車のタキ5450形も塗装は黄色である。
塩酸やクロロホルムなど各種塩化物の原料、ポリ塩化ビニルやポリ塩化ビニリデンなどの合成樹脂原料として多方面で使用される。
塩素は水道水の消毒に使用されており、水道法の規定で、各家庭の蛇口で1リットル当たり0.1mg以上の濃度を保つように規定されている。一方、有機物と塩素が反応することにより、発癌性が疑われるトリハロメタンを生成するといわれ、同様に塩素で汚水処理を行うと水路に塩素化有機物が流れ出てしまうのではないかという懸念の声もある。ただし、コレラなどの病気がほとんどの国で駆逐されたのは塩素を含んだ水道水のおかげでもある。